心サルコイドーシス、高度房室ブロックで障害基礎年金2級 50代女性のケース
あまりにも息切れが苦しいので受診すると心サルコイドーシスと診断。
自身で障害年金の申請手続きをするも、不支給決定に。
約2年前から少し動くと息切れをするようになった。
症状が出始めた頃は加齢によるものだと考えていたが、あまりに息切れをし苦しいため受診して検査をしてみると、心サルコイドーシスとの診断を受けた。
このままでは危険であるとのことで、体外式のペースメーカーを、その2週間後にはCRT-Dを装着した。
知人からペースメーカーを装着していれば障害年金がもらえると聞いて、自身で手続きをするも不支給決定を受けて相談に見えた。
この女性のケースのポイント
- ペースメーカーを装着していると障害厚生年金3級相当となる。
- 障害基礎年金2級で認定される可能性のあるCRT-Dを装着している。
- しかしCRT-Dで障害基礎年金2級で認定されるには重症心不全に該当しなければならない。
CRT-Dを装着する重症心不全として申請。
ペースメーカーを装着していると、障害厚生年金3級の認定を受けることができるが、この方の場合、障害基礎年金での請求であり、3級非該当となってしまっていると考えた。
そこで、CRT-Dを装着しているため、重症心不全に該当するかどうかを検討、CRT-D装着前の心電図等を添付して審査請求した。
総括
障害基礎年金2級の認定を得ることができた。
まず今回のケースを考えるにあたり、前提として以下の知識が必要です。
- 国民年金に加入しているひと
- 障害基礎年金に申請します
- 厚生年金に加入しているひと
- 障害厚生年金に申請します
ペースメーカー装着は、障害厚生年金の3級です。つまり、厚生年金加入者が対象となるものです。
今回の方は国民年金加入者なので、対象外となってしまうのです。
そこで、障害基礎年金2級に相当するCRT-Dに注目し、申請書類を作成しました。