精神発達遅滞で基礎年金2級が決定した受給例

幼少期より成長の遅れはあったが、母を始め周りの手厚いケアで療育手帳も障害年金も請求せずに30歳を迎えた。

成人してからは母の営む飲食店の手伝いをして過ごすが、お運びと片付け、洗い物が精一杯で接客や会計などは全くできなかった。

年齢も30歳を超え、本人の将来を案じた母が障害年金の請求を思い立ち相談。

紹介した医師に作成してもらった診断書を確認すると、日常生活能力の判定平均と程度は3.33-4であり、精神障害等級判定ガイドラインの目安の照らし合わせると2級に該当。

就労状況については診断書の就労状況欄に「対人交渉は苦手であり、お金の計算ができないため、接客は一切ない。困った時、疲れた時は母に相談でき、適宜休憩ができるような体制になっている。」と記載してもらった。

軽度精神遅滞での請求に当たっては、障害年金制度に理解の深い医師を選ぶことと、日常生活能力や就労状況について医師に詳細な情報提供をし、制限度合いを理解していただくことが極めて重要である。