徳島市在住、脳脊髄液減少症の方からのお問い合わせ。
阿部 久美のブログ

今日は徳島市にお住まいで、脳脊髄液減少症の方からお問い合わせを頂きました。
ご相談者様はちょうど1年6か月前に事故に遭いました。
肩や首の痛みなどがあったので整形外科に通っておられたそうですが、頭痛などもひどく倦怠感もあり、精神的なものだとも言われて結局整形外科の通院もやめていました。
最近になり、脳脊髄液減少症という病気があることを知り、総合病院を受診し、その病であることがわかったそうです。
「これから治療にお金がかかりますし、仕事も以前のようにはできないため経済的に困っています障害年金を申請したいのですが、先月病名が確定したばかりなので、まだ申請はできないのでしょうか?」というご質問です。
障害年金は、原則として初診日から1年6か月(障害認定日)が経過すれば申請が可能となります。
この初診日とは、診断名が確定した日ではなく、障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。
ご質問者様の場合も、脳脊髄液減少症の原因となったものが1年6か月前の事故であることが認められた場合は、事故に遭って初めて医療機関を受診した日が初診日になります。
初診日から1年6か月経過しているのであれば、障害年金の申請は可能でしょう。
初診日とは
障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日をいいます。
具体的には次のような場合が初診日とされます。
- 初めて診療を受けた日(治療行為又は療養に関する指示があった日)
- 同一の傷病で転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日
- 過去の傷病が治癒し同一傷病で再度発症している場合は、再度発症し医師等の診療を受けた日
- 傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても、同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日
- 障害の原因となった傷病の前に、相当因果関係があると認められる傷病があるときは、最初の傷病の初診日が対象傷病の初診日
※ただし、知的障害の場合は、出生日が初診日となります。
障害認定日とは
障害の程度の認定を行うべき日をいい、原則として、
- 初診日から起算して1年6月を経過した日
- 傷病が治った日(その症状が固定し、治療の効果が期待できない状態に至った日を含む)
のいずれか早い日となります。
脳脊髄液減少症の状態が次の認定基準に該当する程度であれば、受給できる可能性が考えられます。
参考にしていただき、申請をご討されてはいかがでしょうか。
脳脊髄液減少症の認定基準について
【1級】
- 身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの、たとえば、障害の程度は、閉眼での起立・立位保持が不可能であり、開眼での直線10メートル歩行が困難である。また、全身の痛みがひどく心身ともに疲弊しており、日常生活動作が一人で全くできない、又は一人でできるが非常に不自由な状態で、ほとんど介助を要する状態で、日中の大半を臥床して過ごしているもの
【2級】
- 身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が、日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの、たとえば、障害の程度は、閉眼での起立・立位保持が不可能であり、開眼での直線10メートル歩行が困難である。また、頭痛やめまいをはじめとする多様な症状のため、日常生活動作が一人でできてもやや不自由、又は一人でできるが非常に不自由な状態であり、外出も困難で労働能力はないもの
【3級】
- 労働が著しい制限を受けるか又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの、たとえば、閉眼での起立・立位保持が不安定で、開眼での直線10メートル歩行に支障がある。また、頭痛や上背部痛などの多様な症状のため、日常生活動作の大半が一人でできてもやや不自由な状態であり、労働能力が大幅に低下しているもの
※脳脊髄液減少症については、日中(起床から就床まで)の臥床時間が重要となります。診断書に、日中の臥床時間を明記していただきましょう。
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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。
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