高次脳機能障害と共に生きる

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高次脳機能障害と共に生きる

阿部 久美のブログ

今日の朝刊に高次脳機能障害を持ちながらも、多くの方々の支援を得て「珈琲店」を運営している方の記事が載っていました。

この方は、大学在学し留学している先で交通事故に遭遇され、脳挫傷、多発骨折に加え低酸素脳症の為に1か月間意識不明の状態が続きました。

ご家族が日本に連れ帰り、複数の病院での高度治療やリハビリを経て、身体機能は回復されたそうです。ただ医師から「高次能機能障害」と告げられ、家族にとっては理解できないこと、例えば「病室から勝手に出た」との連絡が突然入るなどの状況が続いたそうです。

NPO法人が運営するケアセンターに相談され、センターとも連携しながら、紆余曲折を経て、大学を卒業され現在は、センターや周りの多くの方々の支援を受けながら珈琲店を経営しておられます。

本当に素晴らしいことだと思います。周りの多くの方々の力添えを得て、今、自らの心身に備わった力で、自ら立とうとしておられること、本当に素晴らしいと思います。

そして障害年金も、そのことのお手伝いをすることが、本来の使命の一つではないかと思います。

高次脳機能障害の障害認定基準は以下の通りです。

高次脳機能障害の認定基準

【1級】

  • 高度の認知障害、高度の人格変化、その他の高度の精神神経症状が著明なため、常時の援助が必要なもの

【2級】

  • 認知障害、人格変化、その他の精神神経症状が著明なため、日常生活が著しい制限を受けるもの

【3級】

  • 認知障害、人格変化は著しくないが、その他の精神神経症状があり、労働が制限を受けるもの
  • 認知障害のため、労働が著しい制限を受けるもの

 

3級は厚生年金にしかない等級ですので、初診日(初めて病院を受診した日)の時点で厚生年金に加入している場合は、認定が得られる可能性が考えられますがこの方の場合は、大学在学中に初診日がありますから障害基礎年金の請求になります。そのため2級以上に認定されなければ年金受給に結び付きません。

ご自分で喫茶店を運営されているとは言え、それは周りの多くの方々の支援を得て初めてできていることだと思いますし収入もそう多くは期待できません。

日常生活にも、様々な制限を抱えながら、ご本人の前向きな意欲と、その姿勢に共感を持ち支援する多くの方々の存在があって、現在の生活が営めているのだと思います。

ところが、現実には、2級の認定を得ることはなかなか難しいのが現状です。

それぞれの方の依って立つ背景も含めてしっかり評価し、2級を認定する、若しくは、障害基礎年金にも3級と言う等級を設ける必要があるのではないでしょうか。

老齢年金も同じですが、かつては国民年金加入者は自営業の方々を想定していたため、老後もなにがしかの収入があることを前提に金額設定されています。

障害基礎年金も同じ考え方ですが、双方とも被保険者の実態は想定と大きく変わってきています。

今回のケースのような学生や、パート、アルバイト等の非正規雇用の方が多くを占めるようになりました。

自分自身の収入だけで生活していくことは難しく、年金という形でのサポートを必要としています。

障害年金も含めて、年金制度の在り方を考え直す必要があると思います。

 

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