末期がん患者には早期の障害年金認定が必要では
阿部 久美のブログ

先日の日経新聞「がん社会を診る」の内容に衝撃を受けました。抜粋します。
「健康問題で自殺する日本人の42%がうつ病を患っています。がん患者にはうつ病、適応障害が多いこともあり、がんと診断されてから1年以内の自殺は一般の人の24倍にも達します。(中略)乳がんや前立腺がんといった治りやすいタイプに比べ、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、肺がんといった難治性のがんでとくに自殺率が高くなります」
自殺を決行する原因は、絶望感、痛みに対する恐怖、無常観、うつ病による自殺抑止思考の不存在等さまざまなことが考えられますが、その中には経済的不安感もあると思います。
がんも当然障害年金の対象となりますが、他の傷病による障害と同様に、障害の認定は初診日から1年6か月後の障害認定日以降とされています。
進行が緩徐なタイプのがんならいざしらず、急速に進行するタイプであれば障害認定日には既に亡くなっているケースも考えられるところに、さらに自殺される方もおられるというのはとても辛いことです。
民間の一部の生命保険や医療保険のように、障害年金もがんの末期との診断と余命宣告を受けた時点で障害認定日到来として認定を行う必要があるのではないでしょうか?
勿論緩和ケアや、医療・介護・地域・家族などが連携して行う患者サポートと一緒に進めて行くことが必要ですが、末期がんと診断され余命宣告をされると同時に、患者をとりまく人や制度全てが患者を中心とした、配慮にとんだ温かいものに変っていくことが出来れば、少なくとも自殺という悲しい事態はある程度防げるのではないかと思うのです。
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