ブラックボックスをこじ開けよう。

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ブラックボックスをこじ開けよう。

阿部 久美のブログ

 

大阪大学の昨年の物理の試験で、正答が3つあるのに1つに限定したために30人が不合格になっていたという事態が判明しました。入試の採点仮定は全くのブラックボックスです。外部から2度も指摘を受けていたにもかかわらず取り合わなかったそうでブラックボックスの蓋はいかにも固い感じです。

障害年金の審査の世界も同じようにブラックボックスです。

まず第一に、審査の進行状況についてですが、昨日のブログでも少しお話ししましたように、審査がどれくらい進んでいるかや、決定が遅れている場合に何が検討点になっているのかは、誰がどこに尋ねても教えてくれません。

第二に、不支給や却下の決定となった場合には通知書が送られてきますが、その理由については全く触れられていません。

第三に、審査請求をした場合には、5〜6カ月かかった後、単独の社会保険審査官名で決定書が送られてきます。面々とした文書が続きますがその殆どが診断書や受診状況証明書などの審査資料と認定基準・要領からの引き写しで、決定理由について説明する部分はごく僅か、それも大概、保険者意見(日本年金機構の決定理由)の丸写しです。

第四に、再審査請求をした場合ですが、8カ月程度を経て社会保険審査会委員長名の決定書謄本が届きます。社会保険審査会は実際に会議が行われます。請求人や代理人にも開催通知が届き参加することはできるのですが、東京の厚生労働省内でのみ開催され、費用は全て自己負担ですので通常は欠席するため会議内容を直接聞くことはありません。(委員長名の開催通知に欠席しても不利益に扱われることはないと明記されています)しかしならが決定書謄本には会議の内容は記されておらず、上記の社会保険審査官の決定書とほぼ同様の内容でしかありません。

文字通り「寄らしむべし、知らしむべからず」の姿勢丸出しですが、このことを嘆いてばかりいても実態は変わりません。ブラックボックスの固い蓋をこじ開ける努力をしたいと思います。

まず第一に、裁定請求(最初の請求)結果のもとになる障害状態認定表(認定調書)の請求です。これは機構の内部資料で決定の根拠を示したものです。本人名の情報開示請求によって開示させますが、取寄せてみて大概の場合愕然とします。「走り書き」のメモと思しき内容しか書かれていません。請求人に対し決定理由をきちんと説明することを全く想定していないことが手に取るようにわかります。だからこそこれを開示させ続けることが大切だと考えています。

第二は、社会保険審査会の議事録の請求です。上述の通り、通常、会議には参加ぜず、決定書謄本にも会議内容は記されていませんが、請求すれば速記録を送ってきます。一体どのような論議が交わされたのかを確認しておくべきだと思います。

「すべてをガラス張りにせよ」とは言いませんが、重要な部分は請求人など利害関係者に開示し、監視のもとで業務を続けていく事でしか精度も速度も上がらないと考えています。

「期限もなく決定理由も明かさない」作業を仕事とは言いません。そして障害年金請求審査に携わる人たちはこの作業以外に付加価値を創造することはなく、この作業により税金を原資とする報酬を受けています。

 

 

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