「心の病、若手社員に急増」
阿部 久美のブログ

先日の新聞に「心の病、若手社員に急増」というタイトルの記事が載っていました。
生産性本部の調査によりますと、心の病にかかる社員が最も多い年代は10〜20代だと答えた企業の割合が、3年間で急増し、27.9%に達したそうです。40代が多いと答えた企業は35.8%、30代も32.8%を占めるが、それに迫る勢いで若者の割合が急増しているそうです。
生産性本部の分析では「若者でも責任の重い仕事を任される一方、見合ったポストや権限は与えられず、不満に陥る人が増えている」ことが原因ではないかという事です。
勿論そう言った要因もあるのでしょうが、私は、境界性パーソナリティ障害と診断される若者が増えていることが背景にあるのではないかと思います。
境界性パーソナリティ障害は
1、小児的思考…依存的、他責・他罰的、非現実的・空想的、自己中心的(他者配慮性のなさ)、衝動的・反社会的、瞬間的・部分的、一方的
2、自己の無さ…自信がない、自分の特性が判らない、自分の目標が判らない、集団の中で自分の位置がわからない、見捨てられ不安、絶望、理由のない怒り、絡みつき・まとわりつき
3、自己コントロールの無さ…衝動的、破壊的、依存症的、自傷他害の行為、繰り返す自殺企図、を特徴としながら、うつ病、統合失調症といった病名に当てはめられない場合に診断されています。
そして、社員を雇用する企業側にとって、大変対応が困難で長期わたるケースが多いのがこの傷病だそうです。
ところがこのブログでも何回かお話ししましたが、障害認定基準が採用するICD10という分類では、パーソナリティ障害は神経症に区分されており、神経症については「その症状が一見重篤で長期にわたっていても原則として認定対象としない」とされています。
認定基準も従来の基準を墨守するばかりでなく、時代の要請に応じて変更を加えていくことも大切ではないかと思います。
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