精神疾患リスク、脳画像で判定
阿部 久美のブログ

精神疾患は今やがんや脳卒中と並ぶ、厚生労働省が指定する5大疾病の一つだそうです。2017年の調査によると、精神疾患と一部の認知症の国内患者は419万人で1999年の204万人の2倍以上に増加しています。
この精神疾患の診断や発症リスクの見積もりに役立てるために、脳を磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影してその画像を人工知能(AI)に学ばせて、分析しその特徴を診断や発症リスクを見積もる手掛かりに使うことによって、診断制度が高まり、早くから治療ができれば、症状の緩和や進行を抑えられる可能性が高まるそうです。
画像データは様々な種類がある精神疾患を正しく分類するのに役立ち、より効果的な治療法の開発にもつながるのではと期待されているそうです。とはいえ、患者の画像に変化が表れる仕組みは謎であり、うつ病や発達障害で患者の脳画像に変化が生じる正確な仕組みは、現時点ではわからないそうです。
画像診断が早期で正確な診断や的確な治療に役立つことには期待したいと思います。一方でこんな懸念も持ちます。医師は殆どパソコンの画面とにらめっこしていて、患者の話を十分に聞いてくれなくなるのではないかという懸念です。ある年代以上の精神科の先生は、診断・治療の中心は丁寧な問診であると仰っていたように記憶しています。今、内科の診断では、先生は殆どパソコン上の検査結果等を眺めていて、患者との会話は一言二言というケースが増えている用に思います。それもどうかと思いますが精神疾患の場合には、医師との信頼関係に基づく対話がより重要な意味を持つのではと考えます。
MRI、AIの発達により病気の判断がビジュアル化できることは大きな進歩だとは思いますが、とりわけ精神疾患の場合にはこれはやはり補助手段であり、王道は対面による面接診断ではないのでしょうか?
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