社会保険審査会開催案内
阿部 久美のブログ

今日は厚生労働省より社会保険審査会を12月18日に開催する旨の通知が届きました。
社会保険審査会は再審査請求を審査するために、厚生労働省内で開催される会議です。審査委員長と審査委員2名、厚生労働省が選任して委嘱した参与が3人、保険者側から日本年金機構の担当者3名程度、請求人及び代理人が厚生労働省内の会議室に集まって、実際に論議が行われます。
開催日は月数日で、開催日には数多くの案件が審査されるため、1件にかける時間は25分として一日中予定が組まれています。
参加する場合は、開始時間の30分前に厚生労働省の1階受付に行き、この通知を提示し入館証をもらいます。社会保険審査調整室へ行き、受付を済ませ、せまきたない待合室に案内され、そこで他の事案のために来られている方々とご一緒に、それぞれが呼ばれるのを待ちます。
会議では冒頭に委員長より、審議を早めるため、あらかじめ書面で提出した内容については申述の必要がなく、書いていないことを述べるようにとくぎを刺されます。そして審査員からいくつかの質問が行われ、それについて応答します。次に保険者側に意見を求めますが、ほぼ「提出した書面の通りです」と発言されます。その後必要に応じ何人かの参与から発言を求めます。そして審議は終了となります。
その場では結論はおろか方向性も示されず、2〜3か月後に結果が決定書謄本として送られてきます。
論点を明らかにして双方が見解を述べ合うという形を想像していると、見事に肩透かしを食らわされます。
基本的に双方言いっぱなし、かつ保険者側は提出書面の内容以上には踏み込んではきません。
私は何度か参加しましたが、これは、双方がそれぞれの立場から見解を述べ合い、それを聞いた中立的な第三者が判定を下すという裁判制度とは全く違うものであるとの印象を強くしました。
行政が自分たちの行った処分行為を、行政の立場から念のために確認するセレモニーでしょうか。
交通費を含めすべて自弁ですから、請求人及び代理人が出席するのはまれで、通知書には「出席しないからと言って不利に扱われることはない」と明記されています。
今回は不参加として出欠はがきを返送しました。
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