正規雇用で就労中(障害者雇用制度利用)の男性の障害基礎年金が決定
阿部 久美のブログ

今日は朝一番に年金事務所に行き、私がサポートさせていただき2月中旬に障害基礎年金の請求を提出していた男性の審査進捗状況を確認してきました。
5月9日付けで2級の障害基礎年金が決定していました。初回の年金支払いは6月15日の予定です。
この男性は出生後間もなく、発達に遅れがあることが判明しました。特別支援学級、特別支援学校で過ごされた後、就労支援訓練を経て、障害者雇用制度を利用して就職。現在も同じ職場で社会保険に加入しながら働いておられます。16歳の時に療育手帳B2を取得されています。
現在は特段定期的な通院や治療を必要とされるわけではないため、精神科系のかかりつけの病院はありませんでした。療育手帳を取得した時に受診された病院に連絡をとっていただき、そこを受診し診断書を作成いただきました。
出来上がった診断書を拝見しますと、日常生活能力の判定平均と程度の評価は、精神の障害認定ガイドラインに照らし合わせると2級でした。一番の懸念点は、障害者雇用とは言え厚生年金に加入する形で10年以上就労されていることでした。
そこでお勤め先の上司の方に
〇施設での他の従業員とのコミュニケーションの状況
・挨拶はするが自分から他の従業員と関わりを持つことはなく、常に受動的だが、話しかけられれば簡単な受け答えはしている。
・抽象的な指示や複数の内容を含む指示は理解できず、言われた内容について自分で考えて仕事をすることはできない。
・報告やわからないことの質問のタイミングがわからず、理解できていないこともそのまま進めてしまうために作業ができなかったり同じミスを繰り返したりすることもある。
・周りの状況がわからず、作業の引継ぎがうまくできないこともある。
〇仕事場での援助の状況
・詳細なマニュアルを作成しており、仕事内容や手順も変わらず同じことの繰り返しが多く、私や、フロア責任者が何時も見守り必要に応じ声をかけている。業務内容が変わると一からの指導が必要となる。
・手順を忘れたり、ルールを守れなかったり、道具を時に雑に扱ったりすることがあるため細かく声をかけている。
・定期的に私、フロア責任者、本人、親の4者でミーティングを行い、職場での本人の状況を共有している。
〇就労を継続するために、家族や専門職から受けている職場以外での支援内容
・イレギュラーな事態には本人の判断では対応できず、母や私に相談が来るので、その都度、丁寧な指示や励ましを行っている。
という内容の書面を作成していただき、添付資料として提出しました。
2級の障害基礎年金が決定し、ご両親共々、私もホッとしました。
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