双極性障害の男性の共済年金障害給付2級が決定
阿部 久美のブログ

今日は、かつて私がサポートさせていただき2月初旬に共済年金障害給付の請求を提出していた男性から、年金証書が送られてきたとご連絡をいただきました。
通常の厚生年金(民間企業にお勤め)の場合は日本年金機構から年金証書が送られてきますが、共済加入中に初診日がある場合は、一本化された同じ厚生年金の年金証書とは言え、(国家)公務員共済組合連合会で審査決定され、(国家)公務員共済組合連合会理事長の名前で送られてきます。
決定までに4か月半と通常の厚生年金より1か月以上遅い決定ですが、さらに初回の年金の支払い方にも違いがあります。日本年金機構が担当する通常の厚生年金の支払い開始は15日(15日が休日、祝日、土曜の場合はその前日)と決められていますが共済の場合は準備が整い次第支払うということで15日に限りません。ですから年金証書は届いても支給通知書が届くまでは何時から支払い開始になるかはわかりません。そしてそこから支払いが始まるのは厚生年金障害給付だけです。通常の障害厚生年金は、2級以上であれば障害基礎年金が支払われ、支払い開始も同時です。ところが共済の場合は、共済の決定内容が日本年金機構に通知され、それを受けた機構が支払い準備に入りますから障害基礎年金の支払い開始は50日程度遅れるのです。
被用者年金一元化で厚生年金に一本化されたとはいえ、実務面では全く別々に行われているわけです。
この男性は公務員としてお勤め始めて間もなく、心の不調を感じ、組織内の医務室を訪ね双極性障害と診断されました。障害認定日現症の診断書を拝見すると日常生活能力の判定平均は2.85、程度は4で精神の障害認定ガイドラインの目安に当てはめると2級に該当しました。今はお仕事はできず、ご家族とご一緒のご自宅で療養しておられます。
厚生年金障害給付と障害基礎年金が一体となって支払われるまで、まだ少し時間はかかりますが本来請求(障害認定日から1年以内の請求で、障害認定日から3か月以内の診断書のみで請求可能)2級認定されたことにはホッとしました。
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