徳島市在住、筋ジストロフィーの男性からのお問い合わせ
阿部 久美のブログ

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今日は、徳島市在住の男性からお問い合わせをいただきました。
この男性は5年ほど前から筋ジストロフィーとの診断を受け、立ち座りや歩行、階段の昇降、更には不整脈にも悩まされているそうです。
将来の経済的不安も大きくなってきたので、障害年金の請求を思い立ちご相談いただきました。
筋ジストロフィーは厚生労働省の指定難病113です。
しかし、障害年金は難病であればもらえるというものではありません。
障害の状態が障害等級に該当すると認定された場合、支給されます。
筋ジストロフィーにより筋力低下が上肢及び下肢などの広範囲にわたる場合、「肢体の機能の障害」として認定されます。
肢体の障害の認定基準は、以下の通りです。
肢体の障害の認定基準
【1級】
- 一上肢及び一下肢の用を全く廃したもの…日常生活における動作のすべてが「一人で全くできない場合」又はこれに近い状態
- 四肢の機能に相当程度の障害を残すもの
【2級】
- 一上肢及び一下肢の機能に相当程度の障害を残すもの…日常生活における動作の多くが「一人で全くできない場合」又は日常生活における動作のほとんどが「一人でできるが非常に不自由な場合」
- 四肢に機能障害を残すもの
【3級】
- 一上肢及び一下肢に機能障害を残すもの…日常生活における動作の一部が「一人で全くできない場合」又はほとんどが「一人でできてもやや不自由な場合」
※日常生活における動作と身体機能との関連は、厳密に区別することはできませんが、
おおむね次の通りとされています。
【手指の機能】
- つまむ(新聞紙が引き抜けない程度)
- 握る(丸めた週刊誌が引き抜けない程度)
- タオルを絞る(水を切れる程度)
- ひもを結ぶ
【上肢の機能】
- さじで食事をする
- 顔を洗う(顔に手のひらをつける)
- 用便の処置をする(ズボンの前のところに手をやる)
- 用便の処置をする(尻のところに手をやる)
- 上衣の着脱(かぶりシャツを着て脱ぐ)
- 上衣の着脱(ワイシャツを着てボタンをとめる)
【下肢の機能】
- 片足で立つ
- 歩く(屋内)
- 歩く(屋外)
- 立ち上がる
- 階段を上る
- 階段を下りる
また、不整脈もあるとのことですがこちらは心疾患による障害の難治性不整脈の認定基準によって判定されます。
肢体の機能、心疾患いずれもの障害が認定された場合には、併合によって等級がアップする場合もあります。
初診日からすでに5年経過しておられますので、一日も早くかかりつけ医と相談し、請求を検討されてはとお話ししました。
お気軽にお問合せください。
障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
煩雑な手続きを代行し、権利を行使するお手伝いをしっかりさせていただきます。
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