小児白血病の治療の為に放射線照射を受けた女性の後遺障害
阿部 久美のブログ

今日は、以前に私が請求をサポートさせていただき、現在、20歳未満の障害による障害基礎年金を受給されている女性のお母様とご一緒に、弁護士事務所を訪問しました。
この女性は1歳11か月の時に小児白血病との診断を受け、大学病院で治療を受けられました。その時に24グレイの放射線照射を脳に受けました。この治療は、その後、晩発的に知能障害を発生させることが明らかになり、現在は行われていません。
この女性も、長じるにしたがって知的障害が明らかになってきました。幼児期には100以上あった知能指数が半分の50に減少してしまいました。
何度か就労を試みたのですが、全て長続きせず、日常生活でも障害が大きくなってきた為、お母様が障害年金の請求を決意され、私にサポートを依頼されました。
請求日以降の年金は認定されましたが、障害認定日(20歳前障害であることから障害認定日は20歳の誕生日前日)時点での診断書が無いため、過去に遡っての請求は社会保険審査でも認められませんでした。
お母様としては、自分の娘に、今は行われていない医療行為のために知的障害が発生し、その後の人生が大きく損なわれてしまったことに憤懣やるかたなく、この一連の経緯を明らかにし何らかの補償を請求したいとの思いが強く、このような訴訟を引き受けてくれる弁護士を一緒に探していました。今日の弁護士さんは大変親身にお話を聞いて下さり、希望が持てました。
と同時に、この取り組みをさらに進めていくためには、同じように苦しんでいる人たちを探しだし、連帯していくことが必要です。
このブログをお読みいただいている方の中で、昭和55年前後に、小児白血病の治療の一環として脳に放射線照射を受け、その後、知的障害が発症したというケースをご存知の方がおられましたら、是非ご連絡をお願いします。
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障害年金は国の施しではありません。国民の権利です。
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