先天性心疾患の女性の障害基礎年金認定日請求を提出
阿部 久美のブログ

今日は朝一番に年金事務所に行き、先天性心疾患の女性の障害基礎年金認定日請求を提出してきました。
この女性は出生後の検診で心臓の異常が発見され、手術を受けられました。術後も定期的に通院、検査を受けながら現在に至っておられます。
1歳の時に身体障害者手帳1級を取得され、生徒、学生時代に体育の実技は一切行えなかったそうです。
成人した今も、動悸、呼吸困難、息切れ、胸の痛み、咳、痰等の症状に苦しんでおられます。体を使う仕事は勿論の事、たとえ事務などの軽労働でも継続して働くことは難しいため、障害年金の請求を思い立ちご相談いただきました。
心疾患による障害の程度は、呼吸困難、心悸亢進、尿量減少、夜間多尿、チアノーゼ、浮腫等の臨床症状、X線、心電図等の検査成績、一般状態、治療及び病状の経過等により総合的に認定されます。
先天性心疾患の認定基準(2級)
異常検査所見が2つ以上及び症状を表す臨床所見が5つ以上あり、かつ、一般状態区分表のウ又はエに該当するもの。そして異常検査所見は以下の通りです。
区分 |
異常検査所見 |
---|---|
A |
安静時の心電図において、0.2mV以上のSTの低下もしくは 0.5mV以上の深い陰性T波(aVR誘導を除く。)の所見のあるもの |
B |
負荷心電図(6Mets 未満相当)等で明らかな心筋虚血所見があるもの |
C |
胸部X線上で心胸郭係数 60%以上又は明らかな肺静脈性うっ血所見や間質性肺水腫のあるもの |
D |
心エコー図で中等度以上の左室肥大と心拡大、弁膜症、収縮能の低下、拡張能の制限、先天性異常のあるもの |
E |
心電図で、重症な頻脈性又は徐脈性不整脈所見のあるもの |
F |
左室駆出率(EF)40%以下のもの |
G |
BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)が 200pg/ml 相当を超えるもの |
H |
重症冠動脈狭窄病変で左主幹部に 50%以上の狭窄、あるいは、3 本の主要冠動脈に 75%以上の狭窄を認めるもの |
I |
心電図で陳旧性心筋梗塞所見があり、かつ、今日まで狭心症状を有するもの |
この女性の場合障害認定日(20歳到達)当時も現在も心電図と心エコー検査、BNP値に異常が見られ、臨床所見は7つあり、一般状態区分はウとされていました。
認定日現症での2級認定に向け精一般サポートいたします。
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