自閉症スペクトラム障害(ASD)の女性に2級の障害基礎年金が決定
阿部 久美のブログ

今日は朝一番に年金事務所に行き、私が請求をサポートさせていただき、5月中旬に障害基礎年金の請求を提出した女性の審査進捗状況を確認してきました。。
8月19日付で2級の障害基礎年金が決定していました。初回の年金支払いは9月13日の予定です。
この女性は高校生の時に、酷い気分の落ち込みや、昼夜逆転(睡眠相後退症候群)と言った症状が出現しました。近医では十分な治療ができないため専門病院に1か月半入院した結果、アスペルガー症候群が伏在しており、二次障害として睡眠障害、うつ状態が発生しているとの診断が下されました。
勉強はよくできたので、大学に進学し、一人暮らしで通院しながら学校に通い始めましたが1年後症状が悪化し通学できなくなり、現在は休学の上自宅療養中です。
初診は高校生の時なので20歳前障害による障害基礎年金として請求しました。そのため20歳到達時が障害認定日になります。当時かかっていたクリニックに確認すると認定日請求としての診断書の有効期間(障害認定日から3か月以内)から2週間後に通院しており、カルテも残っていましたので、そのカルテに基づき診断書を作成頂きました。この診断書の日常生活能力の判定と程度は3.42−4で精神の障害認定ガイドラインの目安に照らし合わせると2級に該当します。
一方、請求日時点での診断書の日常生活能力の判定と程度も3.42−4でした。
ご家族と同居であり就労も就学もできず引きこもりがちの生活であることから、請求日現症で2級の判定は十分予測できましたが、問題は2週間とは言え診断書有効期間を過ぎた時点での障害認定日現症の診断書がどう判断されるかでした。
認定日現症の診断書を作成した医師は3年前から本人を診ており、治療歴の「転帰」の欄は不変となっていたことからそれらの点を代理人意見として書面で添付しました。
結果、障害認定日に遡っての障害基礎年金2級が認められ、更新期間も3年と比較的長く設定されており私もホッとしました。
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