広汎性発達障害の男性に障害基礎年金2級認定
阿部 久美のブログ

今日は朝一番に年金事務所に行き、私がサポートさせていただき6月初旬に請求を提出した男性の、審査進捗状況を確認してきました。8月30日付で障害基礎年金2級が認定されていました。初回の年金支払いは10月15日の予定です。
この男性は、お母さまのお話によりますと、小さい時から好き嫌いが非常に激しく、変わったところはありましたが、成人するまでそのことで医師の診断を受けることはなかったそうです。
高校時代から学校に行かなくなり、その後も就職することなく、家での生活を続けておられたのですが24歳の時、近くの心療内科を受診し不安障害との診断を受けられました。処方された薬を服薬したのですが、一向に改善しないため専門病院を受診したところ、広汎性発達障害との診断を受けられたそうです。
パニック障害や不安障害の根底に様々な種類の発達障害が併存していることはよくあるようです。今回も全くそのケースですが、専門病院の受診を決断されたことが大きなポイントであったと思います。
不安障害の診断のままでは、基本的に障害年金の認定対象になりません。
広汎性発達障害は医学的には出生時或いはごく幼い時期に発症するとされていますが、障害年金の認定においては、今回のように知的な障害がなくそして成人到達後に初めて受診した場合には、その日を持って初診日とみなすという取り扱いがされています。
一方で知的障害や発達障害でも3級程度以上の知的障害を持つ場合には、その障害は出生時に発生していたものとされます。そのため2級以上に認定されたとしても通常の障害基礎年金ではなく、所得によって支給制限のある20歳前障害による障害基礎年金になってしまいます。
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