サービススタンダードについて
阿部 久美のブログ

昨年の6月中旬にある男性の共済年金の請求を障害認定日請求として提出しました。
この男性は平成28年に脳腫瘍が発見され、癌自体と治療の影響で、障害認定日時点では殆どベッドの上での生活となり、会話の内容を理解できない、以前は普通にできたことがわからないという状況でした。
日本年金機構では、請求提出後決定通知までの期間として、厚生年金では3か月半、国民年金では3か月をサービススタンダードとしており、その旨公表しています。しかし共済の世界では、サービススタンダードは一切示されていません。
この男性の請求が1級と認定されたのは12月初旬でした。そして12月10日にこの男性は他界されました。一度も年金を受取ることなく、それどころか決定したことすらお耳に届いていたかどうかわかりません。
障害認定日の属する月の翌月である3月から、亡くなられた10月までの10か月間の障害共済年金と障害基礎年金が未支給年金となり、今年の1月に奥様名義で未支給年金の請求を提出しました。
今年の4月初旬に未支給の障害共済年金が支払われました。そして未支給の障害基礎年金については年金事務所に確認したところ5月15日に支払予定とのことです。
請求したご本人の他界という特殊事情はあるにせよ、請求から支払いまで1年を要したことになります。疾病や障害の内容に特段の確認を要するような状況はありませんでした。返戻(追加照会)もありませんでした。
これだけの処理に、どうしたらこれほどの時間をかけられるのか、誠に不思議です。
厚生年金障害給付の場合のサービススタンダードである3か月半で決定が出ていたなら、それは9月末か10月初めですから、ご本人はまだお元気でした。決定を聞いて喜んでいただけたのではないかと思うと残念でなりません。
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